4/Apr/sat

家に籠った一日。取り憑かれたかのように本を一気に読みあげ、心地よい疲労感。






今日の一冊




悼む人

悼む人



死に方について、生き方(逝き方)についてバカってほどいつも考えている。ほんとに、いつもいつも考えている。いつか自分も必ず死ぬから、と思いながら生きている。

ふと自分の大事な人が居なくなったら、、、と思う瞬間がある。それでもいつかは必ずやってくるだろう日を思い、なんとも言えない寂しさに見舞われることがある。それと同時に、わたしが死んだら、、、わたしが居なくなった後、わたしの大事な人たち全てが幸せであって欲しいと考えたりする。(すごいエゴだけど)これはわたしにとって、今を生きるうえで必要な思考でもある。この本を読みながら、いろんな人の顔を思い浮かべた。
この人たちのためにも、自分で自分をダメだと思わないような、自分勝手な選択や行動をしないように心がけている。大事だと思える人たちがいるから、そう思うようになった。こういう考えを持たせてくれたきっかけをくれた人たちにいつも感謝している。

わたしは母に対して素直になれず、母の前ではいつまでたっても子供のままの自分がいて、大事に思っているけど、うまく感謝の気持ちが伝えられずにいることをいつも責め続けている。せめて、心配をかけまいと全てが順調だと繕ってしまう。(彼女には必死なのはバレバレだと思うけど)でも彼女はわたしにとって、おなじ独身女性としてのよきライバルだったりする。

天童さんの直木賞受賞後、インタビュー記事をいくつか読んで自分にもたくさんの人たちにとっても、たぶんこの本は必然というべきか、読まなきゃいけない本だろうなー、と思っていたので今日ふと買いに行った。この本を読んで、日頃常に自分自身に問いかけたり、ぼーっと考えてるようなこととか、こうだったらいいなーとか思っていることがたくさん書かれていたので励まされたというか、あ、まちがってないんだなーとか、おこがましくも思ったりしました。

天童さん、この本を書いてくださってありがとうございました!!あとがきでこんなに泣いた本はいままでにありませんでした。