3/Aug/sun

I didn't do anything today. Just went to Starbucks for coffee on my own.
今日はギブスなしで過ごした。すごい進歩だ。完治までもう少しだ。



今日の一冊


鈴木いづみ 「いづみ語録」


いづみ語録

いづみ語録


つきささる言葉が非常に多い。彼女と阿部薫の娘である鈴木あづささんと文遊社が、彼女の著書やコラムから抜粋し、編集した本。2001年出版。

読んでいると、わたしのいままでの人生で感じたり考えたりしたことが、違う時代を生きた彼女の言葉で綴られているのでとても不思議な感覚に陥る。
生き方としては、壮絶で太く短く生きた方なんだけど、自分と人の人生を客観視している部分があって、とても興味深い発言をたくさんしている。そういうところは、SF作家ならではの視点かもしれない。


自殺って、自ら自分で自分の人生を終わらせるものだ、と思える人が選択するんだろうけど、他の人のなかで生きてる自分は、他の人のものだし、自分の範疇を越える。
他の人のなかにいる自分や、自分を思う他人を思うことができる人なら、自殺は選べないと思う。他の人のなかにある自分は、もはや自分自身ではないから。

彼女のドラステックな人生を断片的に知れば、彼女が自分の人生を自らが終わらせるストーリーは必然だったのかも、と思ってしまう。


わたしは今年、自殺した友人を見送ったが、彼の死は、彼がそうするしかなかったんだろうし、「彼が自分の人生を終わらせたかったのだから仕方なかった」と受け止めている。わたしのまわりの友人も同じような意見を持っていた。

彼のご家族や、奥様、彼の子供のことを考えると、とても切ない気持ちと、その心の痛みを察し、とても辛い。

でも、わたしは彼の生前にすこしでも関わった一人として、彼の選択を尊重することしかできない。
わたしは彼の死から、「生きることを選んで自分の人生を自分の力でやる限り、とことん生きる」しかない、と思っている。
でも、あーだこーだ好き勝手なことや、世の中で起こってることとか、男女のつまらないこととかなんかを、もっともっと彼と共感したり言い合ったりしたかった。
彼はいいものしか好きじゃなかった。美味しいものが大好きだったので、ボンディのカレーややしまのうどんとか、いろいろ一緒に行きたかった。

もっとたくさん話したかった。ただそのことが悔しい。